驚きのサウンドが手のひらに!DAC搭載 ヘッドフォンアンプ Violectric CHRONOS 【製品レビュー】
プロ機器メーカー「Lake People」のオーディオファイル向けブランド 「Violectric」
レコーディングスタジオ向けプロ機器メーカー「Lake People」の、オーディオファイル向けブランドである「Violectric」。 素晴らしい理論、確かな設計。素晴らしいサウンドを紡ぎだすヘッドフォンアンプやプリアンプで知られるブランドです。 コスト優先で作っておらず、音楽好きが真の理想に向けて、ドイツ国内にて製作しています。その「Violectric」から、 非常にコンパクトながら驚きのスペックを持つ、DAC/ヘッドフォンアンプの「CHRONOS」が登場しました。
超コンパクト!でもパワフル!
一緒に写っているiPhone XRと比べてみても、CHRONOSが非常にコンパクトであることが分かります。アルミニウムから削り出された堅牢なケースはわずか44.5×24×10mm、ガラス製のトップカバーとボトムカバーが付きます。これほどコンパクトにもかかわらず、ヘッドフォンでも充分にパワフルなサウンドで再生可能です。
パッケージはおしゃれでカジュアルな雰囲気です。やはりターゲットがスマホユーザーメインだということでしょうか?携帯電話周辺機器コーナーやイヤフォンコーナーに置かれそうな感じです。
アルミ削り出しのボデイは適度な重さがあり高級感があります。エッジ処理も丁寧な仕上げで、さすが ”Made in Germany” です。
32bit, 384kHzのサンプルレート、DSDにも対応
非常にコンパクトなCHRONOSですが、サンプリングレートはしっかり384KHz
まで対応、さらにDSD再生にも対応します。CHRONOSにはドライバーのインストールも必要ありませんしコンパネ類もありませんが、特別な操作は必要なく、オーディオインターフェイスの選択でCHRONOSを選ぶだけで動作します。
(ただしヘッドフォン端子に接続がないとインジケータは点灯しますがデバイス認識はされません)
PCM再生時は本体前面のインジケータが緑色に、DSD再生時は青色に光ります。
Mac mini(M1,BigSur)のAUDIRVANAでチェックしたところ、DSDはDoP再生となりDSD128までの再生となるようです。
DSD256のファイルを再生すると352.8KHzのPCMで出力されます。
3種類の接続ケーブルが付属
CHRONOSのUSB入力はType-Cですが、Lightning、micro USB、Type-Cの3種類の接続ケーブルが付属するので、ほとんどのスマートフォンに箱から出してすぐに接続できます。Webサイトの説明にもありますが、「最近のスマートフォンはヘッドフォン端子が付いていないのでお気に入りのヘッドフォンが使えない、あるいはヘッドフォンを駆動する電力を失っている」とあり、この問題に対するViolectricの答えが 「CHRONOS」だと言えます。
まとめ
Violectricはパーツ選定や設計に妥協のない、素晴らしいクオリティの製品をラインナップするメーカーですが、今回発売された「CHRONOS」は、そんなViolectricの世界を手軽にスマートフォンで体験できる製品です。iPhone XRのヘッドフォン端子(ヘッドフォンジャックアダプタ使用)からの再生音と比較すると、レンジが広がり解像度も高くなり、グッと音像が前に押し出される感じです。特にクセのようなものもなく、1枚も2枚もベールを脱いだようなクリアな音に感じられます。非常に手軽に使えて確実にスマートフォンの音質がアップする、音楽を聴くのが楽しくなるおすすめの製品です。
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